製造現場で見つけた、“ちょうどいい”のつくり方。 ― 霧笛楼ザ・ブラウニー

はじめに
開発担当の“ちょうどいい”の意味を知りたくて
開発担当:里見

「ザ・ブラウニー、一言でいうと、ちょうどいいんです」
「ナッツがたっぷりで贅沢で。しっとり生地とのバランスがちょうどよくて。」

そう聞きながら、内心、少しモヤモヤしていました。
ちょうどいい”とは?

濃厚すぎず、でも軽すぎないバランスを狙ったという、ザ・ブラウニーを知りたくて、製造現場を訪ねました。

いざ、製造現場へ。

おいしさのために欠かせない、ナッツの下処理

工場に着いて最初に出迎えてくれたのは、
天板に広げられた大量のナッツと香ばしい香り。

ローストしたクルミ

ナッツは、生地用とトッピング用とに分けられ、種類ごとにオーブンへ。
生地に混ぜ込むくるみは、やや強めにローストし、余分な水分を飛ばしていきます。

ちょっとだけ、裏側のお話①

ローストしたくるみは、熱いうちに、手作業で渋皮を取り除きます。
渋皮特有の苦みやえぐみを抑え、口当たりを良くするために、欠かせない工程なのだそう。

“混ぜるだけ”じゃない、仕上がりを決める温度設計

続いて、生地作りの工程へ。
新鮮な卵と砂糖をミキサーで攪拌。

卵と砂糖を攪拌。気泡の大きさが生地の仕上がり具合を決める

隣のエリアでは、チョコレートとバターの入ったボウルを、丁寧に湯せんしていきます。

ちょっとだけ、裏側のお話②

卵+砂糖のボウルは約30℃、チョコレート+バターのボウルは約55℃と、都度、温度を測りながら作業されていました。なめらかに乳化させるために、丁寧な温度管理が大切なんですね。

生地を整え、焼きの工程へ

生地と合わせるくるみは、想像以上にたっぷり!!
ブラウニーの満足感の軸は「くるみ」なのだと分かります。

生地に混ぜこむ大量のくるみ
ちょっとだけ、裏側のお話③

横濱煉瓦と比べると、小麦粉やや多め、チョコ控えめ。25%のナッツが満足感を支える設計に

オーブンは200℃からスタートし、後半は温度を下げて、焼成具合を微調整。
この火加減が、絶妙な口当たり、ほろっとほどけるような質感を作り出します。

しっとりほどけるブラウニー、焼き上がりました

ずらりと並ぶ焼き立てのブラウニー。
お菓子好きにはたまらない、製造現場でしか見られない光景です。

焼き立てのザ・ブラウニーが並ぶ光景

見た目はパウンドケーキのようで、
焼き立てを手に取ると、美味しさを連想させる、ほど良い重さを感じます。

楽しみ方いろいろ

常温はもちろんですが、個人的には1cmくらいに薄くスライスし、10秒温めが超おススメ◎
冷やしたり、アイスクリームやホイップを添えて、色んなアレンジを試してみたい。

工場見学を終えて。

さっそく自宅に持ち帰り、カットして味見しました。
これまでの霧笛楼商品の濃厚さと違い、味わいは軽く、しっとりほどける口あたり。

チョコの風味は、苦味を抑えたミルク寄りのやさしい甘さで、
どこを切っても顔を出す、贅沢ナッツが香ばしさを添えます。

気づけば二切れ。
これが担当者の言う「ちょうどいい」なのだと、腑に落ちました。

【結論】軽さは正義。自制心は少しだけ必要です。ぜひ、店頭でお確かめください。

ザ・ブラウニーカットイメージ

取扱店舗(限定販売)

NEW 霧笛楼ザ・ブラウニー

『霧笛楼ザ・ブラウニー』
元町仏蘭西菓子店・横浜タカシマヤ店にて販売中

発売日2025年8月1日(金)

(取材協力:開発担当 里見)